中古市場の規模は拡大傾向?

リユース(中古)業界とは、使用済みまたは未使用の品物を再流通させ、再利用を促進する産業のことを指します。ここでの「古物」とは、中古品や未使用品を含めた幅広い品物を意味しています。

一般的に、新品をメーカーから仕入れ、店舗やオンラインを通じて販売する流通経路は「一次流通」と呼ばれます。それに対し、一度市場に出回った商品を再び消費者に提供する、リサイクルショップなどの流通経路は「二次流通」と呼ばれています。

リユース業界のビジネスモデルとしては、中古品業者が古着や家具などを買取り、それを販売して収益を得る形(BtoC取引)が主流です。このような事業を行うには、古物商許可が必要となります。さらに、近年ではフリマアプリやネットオークションなどを活用した消費者同士の取引(CtoC取引)も急増しており、リユース市場の成長が加速しています。

リユース経済新聞の予測によると、リユース・リサイクル市場は2030年までに4兆円規模に成長すると見込まれています。

消費者の間では中古品に対する抵抗感が薄れ、手頃な価格で購入できることや、不要になった商品を売却する行動が「賢い消費」として定着しつつあります。

日本の総人口は今後減少すると予想されていますが、フリマアプリやリユースショップを積極的に利用する「リユースネイティブ」世代が拡大することで、リユースやリサイクル品の取引を行う人々の数は今後も増加すると予測されています。

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